とある販売店のブログページを見ました。
そこにはPLC機器を販売するための紹介記事がありました。
「PLCとは、Power Line Communication(高速電力線通信)の略で今まで電力を送るだけだった家庭内の電気配線(電力線)に情報信号を乗せて送る通信技術です。電気のコンセントに専用のアダプタ(通信用のモデム)をつなぐだけで、最大200Mbpsの高速接続が可能になります。」
それに対し私は一般の何も知らない人が読めば以下のように感じると思いました。
「光ファイバーをも上回る超高速でネットに接続できる。」
200Mbpsは当然理論値であり、実際はそんなにでないことは既知の事実でした。「理論値」であることを明記していないと一般人は勘違いをしてしまいます。当該ページは販売促進のためのページであり、正しくない情報でそれを行うのは「誇大広告に当たる」行為です。当該販売店には広告の是正を促すメールを送りましたが、「無視」されました。これは一般消費者を愚弄する行為であり当然看過できないことでしたので、公正取引委員会に通報したところ掲載している写真にあるように注意が行われました。
「調査の結果。法律上の措置は採りませんでしたが、景品表示法違反につながるおそれのある行為がみられましたので、同法違反行為を未然に防止する観点から、注意しました。」
その結果として当該ページは削除されました。
販売店もきっちりした表記をしなければ「景品表示法違反」に問われるという事が改めて示されました。
当該販売店に対して公取から注意を受けたことをブログで公開して良いか尋ねたところ、事実に基づき公開することは構わないとの回答を得ましたが、今回はあえて店名を出さずにおきます。
一方、松下電器のホームページにおけるPLC機器の説明における矛盾点(どこでもつながるといいつつ、つながるコンセントを探そうということについて)についても公正取引委員会へその判断をゆだねましたが、おとがめ無しと通知書を受け取りました。
今回販売店へ注意をしたのは公正取引委員会の中部事務所で、松下の件は関西です。中部は以前もI O DATAに対して注意を行いました。 地域によって対応に差があるように感じました。実際はそうではないのかもしれませんが。
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