来ました コメット社からの返答
2009-06-29


禺画像]
来ないと書いた日に電話があったことは追記しましたが、メールにて回答がありました。

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弊社では、割り当てられた周波数帯域 50.0〜54.0 MHz の範囲で、不特定多数の無線従事者の方が多様な通信方法で、周波数を限定せず運用できることを前提とし、周波数帯域 50.0〜54.0 MHz をフルカバーできないアンテナの設定の中心周波数は、特性帯域を踏まえ設定しています。
特性の周波数帯域が狭帯域を示すアンテナでは、アマチュア無線の運用法の項目2.3 交信法における 方法1.方法2.の内容をもとに、特性の帯域幅を踏まえて、呼び出し周波数 51.0 MHz前後に設定しています。


『 CA-52HB3 は狭帯域を示すアンテナとして、呼び出し周波数 51.0 MHz に設定。』

アマチュア無線の運用法
  2.3 交信法
   方法1.呼出し周波数でCQを出し、応答があった場合に他の周波数へ移行する。
   方法2.あらかじめ移行する周波数を捜しておき(混信を与えないことを確認)、呼出し周波数でCQを出す際に、受信周波数を指定する。
   ※CQ出版社 アマチュア無線ハンドブック    転記

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回答を見ましたが、アンテナ開発陣はやはり 50MHz の事をよく知らない様です。

>呼び出し周波数 51.0 MHz前後に設定しています

この呼び出し周波数は何であるかよく知らないようです。通常は FMですよね。 この 51MHzちょうどで SSB の人が出てきてCQを出し、他の周波数に移って交信をするというのは開局以来25年以上50MHzを運用していますが、一度も聞いたことはありませんし、知り合いに聞いてもあり得ないと言います。

>アマチュア無線の運用法
>   2.3 交信法 以下省略

これは 144MHz帯や430MHz帯の FM の話しです。

コメット社の CA-52HB3 を購入する人がどういう目的で購入するかは製品の特徴として蝶ねじを使用していることからも 「移動運用」を目的にしている人であることは明らかです。また製品のターゲットも「移動運用目的の人」なのではないでしょうか。

しかしターゲットであるはずの50MHz帯の移動運用という物がどういう物かおそらく知らないんだと思いました。FMで運用する人がほとんどだと思っているのでしょうか。だとしたらそれは違います。SSB CW などで運用する人がほとんどです。  ではその人たちはどの周波数帯域に出るのでしょうか。 主に 50.400MHz より下ででます。

50MHz帯のクラスターのURLをみてもそれが裏付けられています。
[URL]

ここに 51MHz付近で運用する局がリストに載ることはほとんどありません。

50MHz帯は SSB CW RTTY 等は下の方に、 FMは 51MHz以上にときっちり棲み分けがされています。 また 偏波面も 144 430 と違い SSB CW 等は水平偏波が主流です。 FMはやはり垂直偏波が多いですが、そのことも考えると FM で 51MHz以上に出る方がこのアンテナを使用することはほとんど無いのではないでしょうか。

コメット社の他の 50MHz の製品も 51MHzを中心になっていますが、やはりバンドがどのような使われ方を調べれば、それが的外れであるという結論にとたどり着くのではと思います。

他社のアンテナですが、例えばクリエイトデザイン社の 50MHz用アンテナの説明にはどう書いてあるか・・・・
[URL]
やはりバンドの使用され方を研究し製品に反映しています。

移動用アンテナとしては他にライバルとなるような製品もないため、ユーザーはコメット社製品を購入することになるとは思いますが、もしユーザーのニーズを満足させるような他社製品があればどうなんでしょうね。製品開発はターゲットとなるユーザーのニーズをよく研究すべきなのはどの業界でも一緒です。



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